アドベントー黙想の手引き
アドベントは「到来」を意味するラテン語Adventus(=アドベントゥス)に由来した言葉で、「キリストの到来」を意味します。
アドベントの期間は、11月30日に最も近い主日からクリスマス・イブまでの約4週間となっています。
この期間、世界中の教会とクリスチャンたちは神様の御前で静まって、感謝と期待に思いを巡らせる黙想のひと時を過ごすのです。
感謝とは、約2000年前約束通りにイエス様が受肉しこの世に来て下さったことへの感謝です。
期待とは、いつの日か約束通りにイエス様が再び来られることへの期待であります。
このアドベントの期間を毎年大切に覚えて、兄弟姉妹が日常の中で黙想と祈りの時間を取り分けることができたらと願います。
特に今年は、この世界で、また身近で絶え間なく繰り返されている争いと憎しみの現実を憂いながら、イエス・キリストが平和の君であることを深く覚えたいです。
イエス様は、この世界(既に)に平和をもたらすために来られ、来るべき世界(未だ)でそれを完成させるためにもう一度来られるお方です。加えて、既にと未だの狭間に生きるキリスト者を平和に関する御言葉を黙想する中で、イエス様の平和を噛みしめ、遣わされた場所で平和を実現する者として用いられる決心へと導かれる私たちとされるよう祈ります。
アッシジのフランチェスコの平和を求める祈り
神よ、私をあなたの平和の道具としてお使いください。
憎しみのあるところに愛を、いさかいのあるところにゆるしを、
分裂のあるところに一致を、疑惑のあるところに信仰を、
誤っているところに真理を、絶望のあるところに希望を、闇に光を、
悲しみのあるところに喜びをもたらすものとしてください。
慰められるよりは慰めることを、理解されるよりは理解することを、
愛されるよりは愛することを、わたしが求めますように。
わたしたちは、与えるから受け、ゆるすからゆるされ、
自分を捨てて死ぬことによって
永遠のいのちをいただくのですから。
アドベントの御言葉
アドベントの期間、以下の聖句を黙想して、クリスマスに備えましょう。
- 12/01 エレミヤ書23:1-6
- 12/02 イザヤ書7:14
- 12/03 イザヤ書9:5-6
- 12/04 イザヤ書2:4(ミカ書4:3)
- 12/05 詩編46:9-11
- 12/06 ミカ書5:1-5
- 12/07 ホセア書2:20
- 12/08 詩編85:11-12
- 12/09 イザヤ書52:7
- 12/10 エレミヤ書29-11
- 12/11 ルカによる福音書1:79
- 12/12 使徒言行録10:36-37
- 12/13 ペトロの手紙一3:10-11
- 12/14 ローマの信徒への手紙12:17-21
- 12/15 ヤコブの手紙4:1
- 12/16 コロサイの信徒への手紙3:15
- 12/17 ヨハネによる福音書3:16
- 12/18 テサロニケの信徒への手紙二3:16
- 12/19 コリントの信徒への手紙二13:11
- 12/20 ヤコブの手紙3:18
- 12/21 ローマの信徒への手紙14:17-19
- 12/22 ガラテヤの信徒への手紙5:22
- 12/23 マタイによる福音書5:9
- 12/24 ルカによる福音書2:11-15
- 12/25 Merry Christmas!