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クリスマス、本当の意味知ってる?最初の聖夜に隠された3つの意外なメッセージ

きらびやかな世界の片隅で

街中にイルミネーションが灯り、誰もが心躍らせるクリスマスシーズン。プレゼントを交換し、特別な食事を囲む、華やかな雰囲気に満ちた時間です。しかし、このきらびやかな世界の片隅で、私たちは本当に大切なことを見過ごしているのかもしれません。

約2000年前に起こった最初のクリスマスの物語。それは、単なる歴史上の一コマではありません。その静かな夜には、現代の喧騒を貫く、魂を揺さぶるようなメッセージが息づいています。

この記事では、聖書に記されたイエス・キリストの誕生の物語から、見過ごされがちな3つのキーワードを紐解き、クリスマスが持つ本当の意味を探っていきます。それは、あなた自身の物語として、この日をまったく新しい光で見つめ直すきっかけになるはずです。

1. 「あなたのため」― 2000年の時を超えた、パーソナルな招待状

クリスマスの物語は「他人事」ではない

最初のクリスマスの夜、羊飼いたちの前に現れた天使は、こう告げました。「今日ダビデの町で、あなた方のために救い主がお生まれになった」(ルカによる福音書 2章11節)。

この「あなた方のため」という言葉は、当時その場にいた羊飼いだけを指すものではありません。聖書が語るのは、この言葉が空間と時間を超え、今を生きる私たち一人ひとりに向けられているということです。つまり、クリスマスの物語は、遠い国の誰かの誕生日を祝う日ではなく、「今を生きる私」のために起こった出来事を祝う、きわめてパーソナルな日なのです。

イエス・キリストは、歴史上の偉人としてだけでなく、「私のために」この世界に来られた存在である。この視点に立つとき、クリスマスは初めて、私たちにとって本当の意味でのお祝いとなるのです。

2. 「救い主」― 神様からの最も大きな贈り物

私たちは、何から「救われる」のか?

天使のメッセージには、もう一つ重要な言葉がありました。それは「救い主」です。イエスは、私たちを何かから「救う」ために来られた方だと聖書は語ります。では、その「何か」とは一体何なのでしょうか。

答えは「滅び」です。聖書は、人間の罪が最終的にもたらす結末は「滅び」であると教えています。しかし、神様は私たちがその結末を迎えることを良しとしませんでした。その計り知れない愛ゆえに、独り子であるイエスを「救い主」としてこの世界に送られたのです。このことは、聖書の中で最も有名な一節に記されています。

神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じるものが一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。(ヨハネによる福音書 3章16節)

イエスの誕生、すなわちクリスマスは、私たちを滅びから救い出す道を開くためのものでした。それは、神様が私たち一人ひとりをどれほど深く愛しているかを示す、最も大きな愛の表現だったのです。

書き尽くすことのできない愛

神様の愛がどれほど広大で深いものか。ある賛美歌は、その大きさを美しい言葉で表現しています。

大空を紙として、海原を墨として、木の枝を筆として神の愛を記すなら、海水は枯れて大空もとても足りない。

書道に親しんだ人なら、このイメージの壮大さが一層心に響くかもしれません。果てしなく広がる大空を紙に、そして尽きることのない海水を墨にしても、神様の愛は書き尽くせない。クリスマスとは、この言葉では表現しきれないほどの巨大な愛が、「イエス・キリスト」という一人の赤ちゃんの姿をとって、私たちの世界に届けられた奇跡の出来事なのです。

3. 「羊飼い」― 世界で最初の目撃者は、最も見過ごされた人々だった

なぜ、羊飼いたちだったのか?

人類史上最も大きなニュースと言える「救い主の誕生」。この知らせは、誰に届けられたのでしょうか。それは、夜通し野宿をしながら羊の番をしていた、名もなき羊飼いたちでした。

人々が故郷に帰り、村が賑わう中、彼らはその輪の外にいました。どれほど寂しかったでしょうか。どれほど悲しかったでしょうか。当時の社会において、羊飼いは尊敬される職業ではありませんでした。むしろ、「社会からつまはじきにされていた人種、軽蔑の目で見られていた身分であった」と言われています。

その証拠に、当時ローマ帝国が命じた全住民への住民登録で、彼らには声すらかかりませんでした。国の人口調査において、彼らは「人の数にも入れてもらえなかった」のです。社会から、いないものとして扱われていた人々でした。

この世の価値観を覆すメッセージ

なぜ神様は、最も重要なお知らせを、社会から最も見過ごされていた人々に真っ先に届けたのでしょうか。

普通なら、重大なニュースは王侯貴族や富豪など、力を持つ人々に伝えられるのが「世の中の普通」です。しかし、神様が選んだのはその真逆でした。この驚くべき事実にこそ、神様の愛の本質が示されています。それは、「神様の愛とは弱きを憐れんでくださる愛」であるということです。

この世は強さを称賛し、弱さには価値がないと見なすかもしれません。しかし、神様の愛はこの世の価値観とは正反対です。何かを持っているか、何かを成し遂げたかに関わらず、一人ひとりの存在そのものを愛し、大切にしてくださる。

自分たちは数にも入れられない存在だと思っていた羊飼いたち。彼らのもとに天からの知らせが届いたとき、その寂しさや悲しみは、どれほど大きな喜びに変えられたことでしょう。この出来事は、神様の愛の光が、最も暗く、見過ごされた場所にこそ、最初に注がれることを力強く物語っているのです。

クリスマスの光は、誰のために輝くのか

クリスマスの物語は、私たちに一つの美しい旅路を示してくれます。まず、そのメッセージは2000年の時を超えた「あなたのため」のパーソナルな招待状でした。次に、その招待状に記されていたのは、計り知れない愛から生まれた「救い主」という最高の贈り物でした。そして最後に、その贈り物が最初に届けられたのは「羊飼い」という最も見過ごされた人々だったという事実が、その愛の本当の姿を教えてくれます

イエス・キリストという存在そのものが、「神の愛ゆえの贈り物」なのです。

クリスマスの最初の光が、社会の片隅にいた羊飼いたちを照らしたように。この物語は、私たちが日々見過ごしている人や場所の中にこそ、最も大切な光が隠されていると教えてくれます。今日、あなたはどこにその光を見つけますか?

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